前回入院してからの24時間の話をメインでさせていただきましたが、今回は、それ以降の入院生活~現在までお伝えしていきたいと思います。
といっても、術後24時間後も現在も実は大きく変わることはなく、左肩の動きに大きな制限があります。それだけです。その制限内であれば自由に動かせるし、その制限もリハビリによって少しずつ解除されていますが、右ほど動けないのは変わらないです。まだまだできないことだらけ。大好きな車の運転も、左側臥位で寝ることも、もちろんできない。
少し話がずれますが、最近緑内障も患ってしまい、気付いた時には視界が半分近く無くなっていました。視力が弱くて「見えにくい」のではなく、「見えない」感覚。緑内障という病は、悪くなることこそあれ、二度と良くなることはない病です。皆さんが当たり前に持っている「見る」という感覚が、私の中では相当失われてしまったのです。
私の中で、頭では分かっていました。
・「ある」という幸せ。
・「当たり前」が当たり前じゃないこと。
・無くなって初めて気づく、大切なものの存在
しかし、今回の入院や緑内障の経験を得て、本当に実感できました!
・寝返りを打てることがどんなに幸せか!
・身体を起こしてご飯を食べることがどれほど幸せか!
・普通に座れることがどんなに幸せか!
・「見える」ことは「当たり前」じゃないんだ!
・まだ私は「見える」!
・絶対的な味方の存在が、どれほど心強く、自分を助けてくれるか!
・ルーティン化していた日々の業務が、どれだけ自分に恩恵をもたらしていたか!
何気ない日常の「当たり前」。実はそれはまったく「当たり前」ではありません。家族、仕事、仲間、健康等、失くしてからそのありがたみに気づくのではなく、今の内から気づいていれば、感謝の心も生まれてくるし、いざ失くした時もダメージは小さくて済みます。
みなさんも一度、当たり前の何気ない日常を振り返ってみてください。そして少しでもその当たり前が当たり前じゃないことに気付いてもらえたらと切に願います。やっぱりなくなってから気づくのは遅いです!