4月16日に全国に緊急事態宣言が出て、3週間が過ぎました。また、それまでにも各学校は、入学式等で登校したのみで、休校が続いております。

 つい最近、不登校だった生徒と話していたのですが、今の自粛されている方々に対してお互い大きく賛同したのは、

「仕事をしない(学生は勉強をしない)しんどさ」

なんです。

 ここでいう「しんどさ」とは、具体的に、

①人の役に立っていない  ②.慣れ  の2種類です。

 昔私は、ある有名な方から「仕事も何もせず毎日楽しく遊んでてごらん。びっくりするくらいしんどくなって仕事をしたいと思えるから。」と言われ、過去に自身で実験したことがあります。

その方は「もって3カ月」と言いましたが、私はそんなに持ちませんでした。

毎日楽しく遊んでいるはずなのに、なぜか満たされない。
それが日に日に積み重なり、食事もおいしくなく、TVやゲームも面白くなく、たまに友達と遊んでも、表面しか楽しめていない自分がいて、自分でも分かるくらいどんどん無気力になっていきました。

そこでまず気づいたのは、

「人の役に立っていないからしんどい」ということでした。

 ここでいう「人」とは、「他人」のみではなく「自分」も含みます。自分の役に立つ、つまり勉学や読書、運動やスキルアップをしなければ、なぜかしんどくなる。
逆にそれらを行ったり、他人を助けたり、手伝ったり、喜ばせてあげたりすると、経過は面倒くさかったりするかもしれないが、なぜか充実する。
このことがまず分かりました。

 ただここで、この時すでに、相当何もしないことに慣れてしまっていたので、自分の動きを変えることが、相当しんどくなっていました。

 よって悪のスパイラル。どんどん悪くなっていったのを覚えています。辛い経験でした。

 不登校だった生徒は、ここで趣味に没頭しました。また、保護者の方もそれに対して何も言いませんでした。そのためその生徒は、不登校時代を乗り越えることができました。

さらに今、学校から尋常じゃない課題に対して、「やることがあるから楽」という発言をしたのです。
この生徒は、自宅学習を毎日数時間、自主的にこなし、空いた時間に趣味に没頭するといった、素晴らしい毎日を送っています。

 自粛で家にいるのは、よく分かる、今は当然の行動です。
ただし、家にいるのは辛いです。学校で勉強しないのは、辛いことなんです。これが分からない方は、せっかくの機会。経験してください。毎日遊びまくってください。そして、全然面白くなく充実しないことを実感してください。

 また、ゲーム等が好きな方もいると思います。とことんやってみてください。自分がどこまで没頭できるか、才能があるのか、試してください。もし、充実できたとしたら、それは自分の将来大きく役に立ちます。仕事にもなるでしょう。充実しないのなら、それは自分にとってあまり意味のない行動なのだと分かります。

 つまり、

「誰かのために行動することが、充実する」

ことを知ってほしいのです。それだけで、今後自分が何かの拍子で、いじめや不登校、うつ、人間不信、喪失感等を経験してしまったとき、大きく大きく助けてくれます。

 休校はまだまだ続きます。今しか経験できないことを経験して、成長していきましょう!