私が尊敬し、勝手に師匠と呼んでいるある有名な方が、以前こんなことをおっしゃっていました。
「家から全く出られなかった知り合いの子に、俺は毎日ステーキとか肉とかを食べさせていた。そしたらどんどん元気になっていった。」
その知り合いの方は、人前でお話しするにも緊張して話せない方でしたが、今や社長で、何度も講演会を行ったりされています。もちろん金銭的にも社会的にも大変潤った現在を過ごしておられます。
その師匠曰く
「脳は矛盾を嫌う性質があり、『家から出られない元気がない状態』と『肉をがつがつ食べる行動』は矛盾しているため、その矛盾を解消するために、脳が元気を出してくれる。」
ということを言っておりました。これは、どちらかというと、不登校③でお話しした「言葉」のテーマに近いものがありますが、調べてみると、別の「栄養」という観点からもいい方法であるようです。
脳のエネルギーの燃焼の元となるのは糖ですが、脳の神経細胞をより活発に働かせるのに、肉等の「タンパク質」が必要なようです。逆に、糖の元である「炭水化物」を摂取しすぎると、神経細胞の働きが鈍って正常な働きができなくなるそうです。つまり、ご飯やパン、麺類の過剰摂取が、うつなどの精神疾患の原因の1つかもしれないため、代わりに肉や魚を食べればいいとのことです。
詳しく話すと、ビタミンやミネラル、食品添加物、また、逆に肉や魚を食べても改善しないパターンの人もいる等、話が複雑になってしまうため省きますが、結局「今の食生活を見直し、脳が元気に働くような栄養をとりましょう!」ということです。
もし、気持ちの落ち込みが続いていたり、部屋に引きこもっていることに悩んでおられるのであれば、一度、1週間ほど普段と全く異なる、肉や魚中心の食事をとられてみてはいかがでしょうか? もちろん、科学的に常識として世間に出回っている話ではありませんが、病院での治療費や入院費、薬代でお金を費やすのであれば、そのお金を食事にまわして、脳にいい栄養を与えてあげるのも、1つの大きな方法ではないかと思います。