前回は「脳の仕組み」ということで、脳はさぼり癖があるため、それを理解した上でうまく使っていきましょうという話をさせていただきました。今回は、脳をさぼらせないよう、うまく使う具体的な方法をお伝えしていきたいと思います。

 考えてみたらすごく当たり前のことなのですが、「考える」ということはエネルギーを使いますので、疲れます。
ダイエットと同じといえば分かりやすいでしょうか。つまり、「疲れることはしたくない」という感覚です。

 日頃運動している人は、多少の運動なら疲れませんが、ほとんど運動していない人にとってみたら、例えば10分歩くという行動でさえ疲れ、おっくうになります。それでもし続けていれば少しずつですが鍛えられ、20分歩けるようになり、30分歩けるようになり、10分歩くことがさほど疲れなくなってきます。

 脳も一緒で、「考える」ことは疲れるので嫌なのです。そのため、ありとあらゆる方法で考えないようにしようとします。
「痛い」としか考えさせないようにしたり、「嫌だ」としか考えさせないようにしたり、TV,ゲーム等の画面を見させて考えさせないようにします。パチンコやスロットの「音」を聞かせて考えさせないようにも、脳は行います。

 これらのことを知っていれば、あとは簡単です。まずは脳に「考えなさい!」と命令すればいいのです。
「考えささへんようにしているのは分かってんねん。さぼんな!」と言えばいいのです。そして、考える。すると脳は少し考え、答えには程遠い適当な検索結果を出してきます。もちろん行動してみてもうまくいきません。そしたらまた脳に「考えろ!」と命令すればいいのです。次は少し答えに近づきます。何回か繰り返すことで、正解にたどり着くわけです。

 慣れてくれば四六時中考えれるようになり、考え込むことで答えの出るスピードや難問にも対応できます。
もっといえば、先ほどエネルギーを使うといいましたので、「考える」→「ダイエット効果」も期待できます。

 気分がすぐれない、何かいらいらする、何をしても面白くない、頭がいつも痛い、外に出たくない、これらの現象に悩まされて辛い思いをしているのなら、一度試してみてはいかがでしょうか? 

 

 次回は、考えて答えが出たときの「現象」のパターンと、正解のときの「現象」をお伝えしたいと思います。