前回は「脳の使い方」ということで、脳が考えない原因や手段をお話したあと、「「さぼるな!」「考えろ!」と言え!」と伝えました。今回はその後の流れや心身に起きる「現象」をお伝えしていきます。

 まず「考えろ!」と脳に命令します。すると、脳が考えて何かしらの答えを出してくれます。
その出し方は、ふと心に現れる「閃き」であったり、なぜか目にした「言葉」であったり、聞こえてきた「声」であったりします。
また、その一連の流れの間、脳は考えさせないようにしていた現象(「痛み」など)をなくさせるので、身体がじわりと良くなっていきます。

 次に、「閃き」等で出た答えを実際に行動でやってみます。それが「正解」なら、心の奥底が非常に気持ちのいい、満足した充足された思いになります。

 例えば、「頭がガンガンに痛い」とします。その痛みに負けずに脳に「この痛みをなくす方法を考えろ!」と命令します。
すると脳が働き、ふと点いていたTVの「健康のために歩く」みたいなCMになぜか目がいきます。それで実際歩こうと外に出かけ歩いてみると、少しずつ頭痛が治り、心が非常にすっきりする。こんな感じです。

ただ、脳はさぼりたいため、間違った答えを出すときもあります。そのため、答えが「正しい」か「間違い」かを見分けるコツもお教えします。

 先ほども書かせていただいている通り、行動してみて「満足しているか」「充足感があるか」「すっきりするか」。これが見分けるコツです。自身が心の奥底で感じるのです。

 よくあるパターンが、「毎日が嫌で仕方ない」と思っていたとします。ここで脳に考えさせたとき、「ゲームしたらいい」という答えを、閃きとして出したとします。実際やってみて、なぜか心の奥底がすっきりしない。
ゲームをしていて楽しいはずなのに、なぜかイライラする。これが「間違いの答え」です。

 脳を使っていない方ほど、間違えた答えを出しやすいです。そのことを理解し、「間違えているからこの行為はやめよう」とすれば、脳はまた新しい答えを出してくれます。また、答えを出しているのにそれに気づかないことも最初は多々あります。めげずに脳に考えさせ続けましょう。必ず何かしらの形で脳は答えを出してくれます。
そして、それを続けるうちに、どんどん正しい答えを出す精度が上がっていき、またそれに気づくこともできるようになっていきます。

 最初に書かせていただきました。「心は脳の操縦士」だと。
今回のテーマによって、脳を正しく働かせ、健全で楽しい生活を送れる方々が少しでも増えることを願っています。
もし、不明な点があればメールにて連絡ください。また、「良くなった!」とうまくできた方も連絡いただけると、他の方の励みにもなるため、嬉しく思います。