前回、「読み聞かせ」について、その利点を熱く語らせていただきました。
今回は、「読み聞かせ」の行い方や注意点をお伝えして、ぜひこのブログをご覧いただいている皆さんにやっていただきたく思います。
(※ここで書かせていただいた内容は、一般常識とは異なることもあります。どちらが正しいということではなく、こんな方法や考え方もあるんだという風に気楽に取り上げていただき、実践していただけたらと思います。もし合わなかったらただちに止めてください。)
①.本人が興味ある(もしくは集中できる)内容のもの
まずはこれです。興味がなかったら誰だって基本聞かないですよね。
本人が興味を持てるものであれば何でもいいです。
学校で学ぶ教科書でも、今流行りのマンガでも、本人が好きなアーティストのエッセイ集でも、百科事典でも。とにかく、こちらが教育的に必要であると用意したものではなく、本人の興味を引くものを第一に考えてあげてください。
②.読みながら自分ものめり込む
「読んであげてる」というような仕事の一環のような気持ちで、ただ淡々と読んでいるだけでは、お子さん自身も全く面白くないですし、「読み聞かせ」効果も期待できません。「読み聞かせ」をしながら、自分もその世界に興味を持ち、のめり込んでいってください。
例えば物語性のものでしたら、
・効果音も読む。(例:「ズギューン!」「斬!(ざん)」「どよ…どよ…どよ…」等)
・自分の感想もはさむ。(例:「こんなん絶対主人公しんどいやん!」等)
・分からないことをお子さんに聞いてみる。(例:登場人物に対し「これ誰?」等)
お子さん自身が興味があるものであれば、保護者の方以上にいろいろと知っているはずです。本人なりに感想も持っているだろうし、また、「他人に教えてあげたい」という欲求も強く持っています。
さらに、「他人に教える」行為は、自身の理解度を客観的に知ることができるので、さらに集中して聞くことになりますし、自分で読むようにもなります。
③.本人の想像力を掻き立てる
「読み聞かせ」の良いところは、本人が聞きながら頭の中で想像しているというところです。この「想像力」という刺激は、積み重ねることによってどんどん豊かになっていきます。
「読み聞かせ」をしながら、本人がどこまで「想像」しているのか確認してあげてください。
そのため、お子さんの性質によっては、想像力を邪魔しないよう淡々と読むこともありです。
②で述べたことと逆のことを言っているようにも聞こえるかと思いますが、根本は「想像力を掻き立てる」こと。想像を邪魔するような言動をしてはダメだし、また想像しにくいような読み方もダメだということ。それは、お子さんの様子をしっかり見ていれば分かることです。
以上が「読み聞かせ」の行い方・注意点です。できる限り早い段階で行えれば素晴らしいですが、いつからでも効果は必ず現れます。
決して勉強の一環と考えてはいけません。子供はそいった大人の嫌な部分を敏感に察知します。子供をなめてはいけません。
どれだけ幼くても1人の人間として接すること。その具体策が、保護者の方も一緒に楽しんでいただくことなのです。今流行りの「鬼滅の刃」や「呪術廻戦」、「エヴァンゲリオン」、はたまた一風変わって掃除機が大好きなお子様なら「掃除機の取扱説明書」等、本当に何でもいいです。
「読み聞かせ」がご家族の幸せの一歩となることを信じていますので、ぜひ実践してみてください!