前回の塾生の話です。
彼は、いやいやながらも親の言うとおりに、ほぼ毎日自習に来るという行動をしました。
その行動を続けたことで、結果的に数学で大きな出会いに巡り合うことができました。
ではなぜ、彼は自習に来続けることができているのか?
そして大きな出会いに巡り合えたのか?
これらは実は大きく関係しています。それを今回お話ししたいと思います。
まず、彼は入塾当初と比べて、感情の表現が豊かになりました。
もう少し具体的に言うと、プラスの感情(楽しい,面白い,嬉しい等)を表現するようになりました。
こう塾では、良い悪いは別にして、各塾生にとって「居心地のいい塾」を目指して努力しています。
当塾ではよほどのことがないと叱ることはまずありませんし、自習も強制的にやらせずあくまで本人の行動を尊重しています。
私の見解ですが、この塾生は、少しずつ塾に対して居心地が良くなったのではないでしょうか?
ここで1つ目の大事なことです。
行動する基準→その行動が自身にとって楽しいかどうか。
実はこれ、非常に重要です。
一昔前は、「苦しくてもがんばれ!」というような根性論が主流でしたが、その根底に「楽しさ」があるかどうかが鍵なのです。
スポーツ選手は、どれだけ練習が苦しくても、「そのスポーツが楽しいから」がんばれる。つまり、
「苦しみ<楽しさ」
という公式が当てはまるわけです。
逆に、いじめを受けている子や不登校の子に「がんばって学校に行け!」というのは無理ですよね。
なぜなら苦しみしかないから。それよりも「楽しさ」を追求するような行動を模索してあげるのが大事なのです。
彼は少しずつ塾に来るのが楽しくなってきたものと思われます。
でないと親に無理やり行けと言われても来ないです。
そして、その行為を続けていくうちに、あるとき偶然「あるもの」に出会えたわけです。この「チャンス」をつかんだことで、彼は数学の「分かる楽しさ」「できる楽しさ」を味わうことができ、勉強するようになりました。
ここで2つ目の大事なことです。
楽しい行為の継続→チャンスが舞い降りてくる!
すごく大事です。よくアーティストが「舞い降りてくる」と口にしますが、あれです。
楽しい行為を継続することで、内からの閃きであったり、外からの出会いであったり、偶然と呼ばれるような何らかのチャンスが舞い降りてくるのです。
ここでのポイントは、「楽しい行為」を継続すること。
苦しい行為の継続は、さらなる苦しみしか生まれません。もし、「やり続けてるのにしんどいだけ」というようなことがあったとしたら、その継続行為は間違いです。
一刻も早く止めて、楽しい行為をしてください。
今回は、「行動する基準,タイミング」について、「楽しさ」がポイントだとお伝えしました。ただ、大きな命題は「勉強の成績を上げる方法」です。
次回はそこに大きくポイントを当てていきたいと思います。