今回の大きな見出しで、「勉強の成績を上げる方法」と題打ち、

①では「行動を変える」,

②では「楽しい行動を継続し続ければ、チャンスが舞い降りてくる」

と伝えさせていただきました。
ただ、これらはきっかけや枝葉の部分で幹となる部分ではありません。今回はその幹となる部分を伝えていきます。

勉強をするのみ

 これだけです。
テストで点が取れない子は、勉強の絶対量が足りないです。
ここでいう勉強の絶対量というのは、何も机に向かうだけではありません。
四六時中、いつでもどこでもしているかという意味です。
もっと言えば「覚悟」や「やる気」を聞いています。

 例えば、トイレで座った前に英単語が書かれた紙が貼ってあるかとか。

 例えば、風呂場にワークとシャーペン等を持っていき、入浴しながら勉強するとか。

 例えば、英文のみの動画をアップするとか。

 例えば、友達と毎日勉強会を実施するとか。

できることは無限にあります。
「勉強」という嫌な響きの行為を、どれだけ長く行えるかを言いたいのであって、塾に来ているだけで、「やらされている感」が満載で、自身で自主的に勉強もしていなかったらそりゃあ成績なんか上がりません。
テストの点数が取りたいのなら、模擬テストをしまくるしかないです。
そして、その行い方は机に向かってやるだけではなく、いろいろ方法があるということです。

できる限り長い時間勉強に費やし続けるための方法の1つとして、楽しくするというのもあるよ、というのが②で言っていた内容で、他の方法として「強い目的を持つ」というものもあります。「お金(こずかい)を得られる」という不純な動機ももちろんあります。

これは何も、テストの点を上げることに限ったことではありません。

私事になりますが、今私の趣味はボルダリングで、暇さえ見つけてはボルダリングのことを考えています。

「あの課題を次行ったときどういうアプローチをしようか?」

「指が痛い。全然治らない。野口啓代選手(東京オリンピック銅メダル)の指のストレッチを覚えて毎日しよう」

「どうやってランジ(ジャンプしてつかむ動き)したらいいのか? 楢崎智亜選手(東京オリンピック4位)の動画で勉強しよう!」

「2年でどこまで登れるのが基本なんやろ? 『素人は2年でどこまで上達するか』の動画を見よう!」

「指1本で懸垂ができるのも1つの目安やな。今の自分は指2本でも行けるかどうか。もっと鍛えな」

「ボルダリングの大会を見て、超一流の人たちの登り方を研究しよう。」

「(仕事場の壁を見て)これどうやって登ろうかな? オブザベ(想像で登るというボルダリング用語)しよう。」

「今度いつジムに行こうかな。スケジュールうまく組まんと。」

もうずっと考えています。
言い換えれば、ボルダリングの勉強をし続けているのです。
それができるのは「自分が勉強したい、もしくは興味を持ったことを自主的にしている」からです。

だからと言ってその成果がうまく出るわけなんかありません。
何度も何度も失敗して、ほんの少しだけ成長して、膨大な時間をかけてほんの少しずつ登れるようになる。
その繰り返しで完登し「できる喜び」を知る。

好きな趣味と嫌いな勉強では、心持が異なるでしょうが、だからこそ「楽しく」「気楽に」「自然と」「集中して」「目的を持って」続けれる方法を探し、それを実行する。
行動しなければテストの成績は上がらない。そのことを強く強くお伝えしたいと思います。