障がい者である方もない方も、みなさん一度は悩みを持たれたことがあるのではないでしょうか?
そして、その悩みを誰かに相談した、もしくは相談された経験はあるかと思います。
私は、この塾にしろ、日中のB型作業所にしろ、「教育」という立場から本当にいろいろな方の相談を受けてきました。
また、相談を受けるにあたって、相槌を打つタイミングや発する言葉のチョイス、悩みの解決法について勉強もしてきました。
自分で言うのも変なのですが、いわば悩み相談のプロです。
そんなプロの私が、人間関係において、「付き合わない方がいい人の見分け方」というものをお教えいたします。少しでも参考になれば幸いです。
悩み相談をしていく中で、私自身非常に疲れるときがあります。
若いころは相手の悩みを正面から受け止め、「何とか一緒に悩みを解決できないか?」という気持ちで、アドバイスをしたり一緒に考えたりしていました。
しかし、これがダメな時がありました。
それは、相手が「悩みを相談して当たり前」というような方です。
人間関係において大事なことは「ギブアンドテイク」だと思います。
与えるからこそ得られる。得られたら代わりに何かを与える。
そういった意識は相手にも伝わり、互いが互いを思いやる関係性が築かれていきます。
(※この関係性ですが、与える側が「○○を与えたら△△を返してくれる」と思うのではなく、もらった側が「〇〇をもらったから△△を返そう」と思う関係性を指しています。)
逆に得ようとばかりする人は、こちらがどれだけ与えても感謝も何も感じず、少しでも与え損なうと途端に腹を立てる。
そのため、こちらはその気遣いをしなければならないのですが、その気遣いももちろん相手には伝わらないため、こちらだけ精神をすり減らせ非常に疲れてしまうのです。
つまり、「付き合わない方がいい人の見分け方」は、
「一緒にいたり話したりすると疲れてしまう人」
ということです。
ある大学教授が人の思考と行動を「ギバー(与える人)」「「テイカー(得る人)」「マッチャ―(ギブとテイクのバランスをとる人)」の3つに分類したとき、その割合は、
ギバー(与える人) 25%
テイカー(得る人) 19%
マッチャ―(バランスをとる人) 56%
だそうです。
何が言いたいかというと、世の中には、何かを与えられて当たり前と思う人が約2割いるということ。
そういう人には、自分の善意を食い尽くされかねません。
これは、相手が悪いということではなく、価値観が違うということなので、どれだけこちらが伝えたとしても、本質的には理解してくれません。結果、トラブルの原因や、関係性の悪化、につながるわけです。
自分が何かを与えても返ってこない人、何かを与えないと機嫌が悪くなるような人とは、できる限り離れましょう。
彼らは彼らの世界があり、彼らの基準がありますので、その世界に入らないようにし、こちらは一緒にいて楽しい人、何かを与えたら何かを返してくれる人とお付き合いをしていきましょう!