前回、「加害者の場合」ということで、非常に重い内容を書きました。今回は、「被害者の場合」についてお話ししたいと思います。
被害者も、言うのは非常に簡単です。それは「許す」ことです。ではなぜ「許す」のか最初に説明します。
被害者は、加害者に裏切られることによって、裏切られときの気持ちを知ることができます。自分に襲い掛かる非常に強い精神的ショック、
相手を見誤っていたこと、
相手を信じすぎていたこと、
自分が何かが悪かったから相手は裏切ったかもしれないということ、
相手に対する非常に強い憎しみや怒り、
これらは、普通に生活していたのでは決して分かるものではありません。生きている理由の1つが「経験する」ことですから、経験できたということで相手を「許せる」ことになるのです。
しかしながら、裏切った相手を簡単に許せますか? 私は絶対に無理です! 当たり前でしょ! そのせいで自分がどんだけ辛い思いをしたっちゅうねん! 絶対許せるか!
それでいいのです。許せたら神の領域で、我々は人間です。そもそも、神の領域に達していたら、被害者という概念さえなくなるでしょう。
言いたいことは、答えが「許す」ということを知っておくことが大事だということです。最終的なゴールがそこであるということを知っておけば、どれだけ道に迷ってもゴールに近づくことができます。
「許す」ことを知らないと、憎しみや怒りだけで取り返しのつかない行動をしてこれからの自分の人生をすべて棒にふるうかもしれません。例えば復讐してみましょう。復讐した後にやってくるのは基本虚しさしかなく、相手を自分の同等以上のどん底に叩き落して、「あーすっきりした!」と晴れ晴れ明るい気持ちになることは決してありません。あえていえば、相手をどん底に叩き落すことでやっと「許す」ことができるわけで、やはりゴールは「許す」ことなのです。
そのため、裏切られて自分の人生に絶望なんかしたらもっといけません! 人生に終止符なんか絶対にしてはいけません!! まだ復讐のがマシです。
正直、人間生きていれば大小関わらず他人に裏切られます。非常に辛い出来事ですが、自分に起きる出来事は、必ず自分が乗り越えれるものです。だからといって、「許さなければならない。それを許すことのできない自分はダメだ」とも思わなくて全然大丈夫です。まずは、許せない自分を「許す」。「仕方ないやん!あんなにひどい目にあったんやから。」と思っていればいいのです。それはそれで少し置いといて、自分の人生を楽しく生きていれば、少しずつ許せるようになってきます。「あの経験があったから、今こんなに幸せなんだ!」と思える日がきっと来ます。
自分の人生、何が起きても楽しく生きることに精一杯努力しましょう!そんな方にこそ、裏切られた後に必ず幸せな人生が待っています。