実は以前にこのテーマについて書かせていただきました。
ただ、ここ最近芸能界で、非常に残念で辛い「自殺」のニュースが相次いでおります。
また、文部科学省より10月22日に令和元年度のいじめや不登校の調査結果が出て、過去最悪の数値が出てしまいました。
特に小学生の伸びがひどく、いじめの内容も低年齢化してきているのが数値で見てとれます。
ここで改めて、「陰口・悪口について」にスポットを当てていきたいと思います。

(※参考に、

「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査(文部科学省)」

もぜひご覧ください。)

 まず、いじめの低年齢化についてですが、「集団による無視」と「SNS」での増加が、中学、高校と比較して多くなっております。
また「実際の暴力」も低年齢化が顕著です。
その上、命や心身の危険にまで発展するような「重大事態」の件数も、中高に比べて、小学生は増加しております。

 学校側の認知件数も過去最高で、「事態が表面化してきた」との見方もありますが、単純に「増えた」とも見て取れるのではないでしょうか。

 ただここで大きな問題の1つに、「誰にも相談していない」お子さんが100人中5.4人いること、しかしながら、不登校の児童数も過去最高なのですが、その原因のうち「いじめ」によるものは1%も満たないということ。つまり、

 いじめられていても逃げる場所がない。

ことが、数値上いえるかと思います。

 ただこれは、あくまで「調査で表面化された」「子供の」数値であり、当たり前ですが大人には数値はありません。
しかしながら、特に会社内での「集団による無視」、または「SNS」での誹謗中傷によって、精神的にダメージを受けるのは、大人でも同じです。
そして、「集団で」というところがよりダメージを受けるわけです。
その上、もしかしたら大人の方が逃げ場所がないかもしれません。

子供、大人関係なく、集団で1人を無視したり、攻撃してはダメなのです。
個人的見解ですが、個人で個人を無視したり攻撃するのはいいと思っています。そこに他人を巻き込んだところで、それは「いじめ」になると、強く思います。

よく、自殺に追い込んだ加害者が言う言葉で「そこまで追い詰められているとは思わなかった」とか「冗談でみんなで言っていた」とかありますが、加害者は集団だから自覚が薄まるのです。
自分はダメージを食らう可能性が低く、被害者にだけダメージを与える。

ただ被害者からすると、軽いパンチでも10方向から同時に来たら、どこかにダメージを食らいますし、こちらから反撃しようにもせいぜい2~3方向にしか返せません。

これが100方向から来たらどうでしょう。これがいじめでなくて何でしょうか。

これが1,000方向から来たらどうでしょう。これで自殺しない人間が果たしているのでしょうか。

言葉には力があります。弱いかもしれませんが力はあります。
よって、数がたくさん集まれば、それはそれは大きな力になります。「悪口・陰口」は「言葉の暴力」です。
どんなことがあっても、自分は言わない、もし万が一言うにしても、絶対に第3者を巻き込まないように、強く心がけたいものです。

今回は、数値上から集団での悪口等のいじめについて話をさせていただきました。

次回は、周りで巻き込んでくる人に対しての対処法等を伝えていきたいと思います。