ある生徒の授業前に、自分でふと頭をよぎったことがあります。
それは、「この生徒のために、自分ができることって何だろう?」ということです。
もちろんテストで点を取ったり、志望校に受かることは大事なことなのですが、昔から自分自身で何か引っかかっていた、「塾の存在意義」について、今回も考えていたわけです。
すると、どんどん自分のやりたいことが表現されてきて、「これが、自分が生徒みんなに伝えたかったことだ!」と分かりました。
すごく簡単でした。
それは、
「『勇気』を出して行動し、『自信』をつけてもらう!」
ただこれだけでした。
自分にとっては、この言葉にまとめるまでに長い歳月がかかりました。
すべては、ここに行きつき、これさえ伝授することができれば、みんな成功し幸せになると、確信できました。
例えば、テストで300点を取った人が2人いたとします。
1人はいつも通りの勉強をした人、
もう1人は、テストで点を取るために、今まで行っていた塾を代え、スマホを親に没収してもらい、1日の勉強時間を2時間増やした人。
どちらも同じ300点。しかし、後者は相当な自信がつくでしょう!この積み重ねが器を形成し、経験が人生に深みを与え、魅力ある人間になるのです。
もちろん行動には失敗もあります。ていうより、人生失敗の連続です。
だからと言って行動しなかったら、何も起きません。
また、行動には感情が揺さぶられます。辛く苦しい、嫌な気持ちにもなれば、楽しい、嬉しい、達成感等の喜びも得られます。要は、失敗も感情の揺さぶりも、経験することで少しずつ慣れて強くなるわけです。
「失敗したら次こうしよう!」「昔は嫌な気持ちになったけど、今は慣れて何とも思わへん」等、それこそ「勉強」するわけです。
この「勉強」こそが、私が伝えたいことで、タフな精神や自信を持つことができれば、大人になっても様々な困難に太刀打ちできるでしょう。
もう一度言います。「勇気」を出して行動すれば、その行動自体が成功することもあれば、失敗もあります。成功すれば「自信」につながります。
ただし、いきなり成功はまずしません。
必ずと言っていいほど失敗します。しかし、たとえ失敗したとしても、その行動が失敗しただけで、次改善すればいいだけです。
失敗を乗り越えれば精神的にも強くなれるし、成功にも近づくし、これも最終的には「自信」につながります。
言い換えれば、「行動しなければ成功しない」ということ。自信をつけたいのならば、まずは失敗を恐れず行動しましょう!
そして親御さんにどうしても伝えたいことがあります。
上記に記したように、人は失敗から学び成長します。
そのため、自身の人生の経験から、子供たちに失敗させないようなアドバイスをするのだけは止めましょう! 子供たち自身の人生で、責任も子供たち自身が負います。
過去のブログでも触れましたが、生きている理由の大きな1つは、「経験し理解すること」です。
また、現在私は障害の勉強もしていますが、各講義でみなさんが言われていたことの1つに「失敗する権利」というものがありました。「支援」とは、正しい道をこちらが教えるのではなく、本人が学ぶことであり、そんな彼らに寄り添い、一緒に取り組むことが大事だとのことです。
子供達にも同様に「失敗する権利」があります。失敗を見守るのは、非常に勇気がいることですが、それらを込みで、子供たちの成長を見守っていただけたらと思います。
子供たちは失敗に挫折し、落ち込むこともあるでしょうが、必ず立ち直り、1つ強くなります。その繰り返しが、自信につながり、成功につながります。信じましょう!