自分の今の1日の仕事を言うと、昼間はB型作業所で働いて、夕方から夜にかけて塾の運営をしております。
どちらの仕事場でも、よくご利用者に「無理しなくていいよ」ということを伝えています。
理由は簡単です。
がんばりすぎて無理してしまい体調や精神が参って来れなくなってしまったり、嫌になってしまったりする方が多いため、「継続して続ける」ことを目標にしているからです。

 ただ、それを鵜吞みにして、しんどくなったらすぐ休んだり、不規則に塾や作業所に来なかったり、早く終わるために時間を常に気にしたり、やりたくない勉強や仕事をやらなかったり、時間になっても始めなかったり、みんなが授業中もしくは仕事中のときに他の方と談笑していたり、等されている方々がいます。

 一方で、しんどい中でもこちらの気遣いに「大丈夫です」と答え、勉強や仕事を懸命に、黙々と、集中して行っている方もいます。

さて、あなたは、どちらを応援したいでしょうか?

 例えば、仕事をする上において、経営者が欲しい人材を考えてみましょう。

  ①.集中して仕事を行う人

  ②.与えられた仕事を確実に、もしくは想像以上にこなしてくれる人

  ③.休まない人

  ④.周りと敵を作らない人

  ⑤.仕事に愚痴や泣き言、文句、悪口、不安を言わない人

  ⑥.楽しくやる気を持って仕事をする人

これらを大きく分けると2つです。

①,②,③は、堅実に仕事をし続けてくれる方

④,⑤,⑥は、一緒に仕事をしていて楽しくやる気になるような方

です。そして、どちらも会社にとって

会社の成長のきっかけになる人

が、経営者が欲しい人材です。 

 では、経営者ではなく、学校や塾の先生ならどんな生徒を応援したいでしょうか?

 友達や仕事仲間なら、どんな人を応援したいでしょうか?

 親なら、どんな子供を応援したいでしょうか?

 

 今のご時世、やりたくないことを無理にしないし、させないようにもなっている世の中です。
やりたくないことをし続けると、精神的にも負担な上、思っていたより成果は上がらないからです。ただ、だからといって、楽をするのは違います

楽をしている人は、端から見て応援したくなくなります。
なぜかというと、見ていても面白くもなんともないから。要は刺激がないんです。当の本人も、心の奥底では到底満足感は得られません。

逆にしんどい中でガンバっている人は、そこに立ち向かっていく回数が多ければ多いほど、応援したくなります。その勇気と行動力を称えたくなり、憧れや尊敬の念を込めているからではないでしょうか。
「自分もああなれたら…」と、成長したい思いがあるかと思われます。

また、本当に楽しそうにしている人は、それはそれで応援したくなります。
楽しそうな方、やる気を持っている方、不平不満を言わない方は、その方自身の安心感や信頼につながってくるからです。これも結局は、「自分もああなれたら…」と、成長したい思いがあるのでしょう。

 多分人は、自分や他人の成長を感じるのが好きなようにできていると思われます。
DNAにそう書きこまれている本能のようなものです。それでは、成長とは何でしょうか?

  1つは、単純に「できるようになること」です。
やればやるだけうまくなる、いわば「能力的な」成長が感じ取れます。最初は難しくても、何度も何度も立ち向かって挑戦することで少しずつできるようになる。
さらに結果が伴えば「やればできる」という大きな自信につながります。
「能力的な」成長は、本人も嬉しいですし、それを見ている側も自分に置き換えて勇気がもらえます。

 もう1つは、「周りを明るくさせる力」です。
他人を喜ばせる行為は、他人を幸せにする行為であり、この行為こそ自身の存在意義をはっきりと表せれるものになります。変な言い方になりますが「魂の」成長みたいなものです。

 

 さて、あなたはどうでしょうか? 

 今日1日、何か1つでも、できなかったことができるようになったでしょうか?

 今日1日、誰かを明るくさせることができたでしょうか?

 今日1日、少しでも自分の成長を感じ取れたでしょうか?

 このような人を、周りは応援してくれます!